アレルギー科について

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アレルギーによる皮膚トラブルは、蕁麻疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎が3大症状といわれています。 しかし、アレルゲンは、動植物、食品、化粧品、金属、化学薬品、薬などさまざまなものが考えられるため、原因が特定出来ない場合も少なくありません。
アレルギー性皮膚炎の症状は、「軽微」「軽症」「中等症」「重症」と段階的に悪化していきます。 皮膚の痒みによって掻いてしまい、それによって悪化していくという悪循環に陥りがちです。

蕁麻疹

私たちの皮膚の表面には角層(表皮の最も外側の層)があり、外部の刺激物などの侵入から体を守っています。
角層の下には表皮と真皮がありますが、真皮には蕁麻疹の原因となるヒスタミンなどを蓄えている肥満細胞(マスト細胞)が存在します。
肥満細胞がなんらかの刺激を受けると、ヒスタミンが放出されます。このヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用すると、血液成分が血管外へ漏れ出して皮膚にみみず腫れ、ブツブツ(膨疹:ぼうしん)や赤み(紅斑:こうはん)が生じ、また、皮膚の神経に作用して痒みを生じます。
数分~24時間以内に出来て消えていく場合を蕁麻疹と言い、1ヶ月以内に治るものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹と言います。

接触皮膚炎

接触皮膚炎は、なんらかの外的な刺激が肌に加わることで、接触した部分に紅斑(赤いブツブツ)や丘疹(皮膚の盛り上がり)、あるいは水疱(中に水をもった湿疹)などの湿疹が生じる疾患です。
一般には「かぶれ」と呼ばれ、接触した部分とそうでない部分にはっきりとした境界が出来るのが特徴的です。かゆみや痛みをともなう場合もあります。

接触皮膚炎は、さらに「刺激性皮膚炎」と「アレルギー性皮膚炎」に分けることが出来ます。刺激性接触皮膚炎は、原因物質に触れることで湿疹を起こします。原因物質が持つ刺激や毒性によってかぶれ、アレルギーには無関係なため、誰にでも起こりえます。
アレルギー性皮膚炎は原因物質(アレルゲン)に繰り返し触れることで湿疹が現れます。「アトピー性皮膚炎」と間違えやすいのですが、複合的な要素がからみ原因が複雑なアトピーとは違い、原因となっている刺激を除けば比較的簡単に治療することが可能です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、繰り返す慢性の湿疹と皮膚の乾燥が特徴的な皮膚疾患です。 痒みが強いのですが、掻くとさらに悪化し、悪循環を招きますので、治療によって痒みを抑える必要があります。
喘息のほか、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎のある家系に出やすい傾向があり、また、ダニや食べ物などのアレルギーが起きやすいのも、アトピー性皮膚炎の特徴です。

アトピー性皮膚炎の治療にあたっては、外用薬のステロイド剤、免疫抑制剤、保湿剤等を用います。

アレルギー性皮膚炎の対処法

アレルゲンを体内に入れない、触れない

「蕁麻疹(じんましん)」ならば、魚、肉、卵などをはじめとした飲食物、抗生物質や解熱鎮痛剤などの薬剤、植物や寄生虫などがアレルゲンになる可能性があります。 また、「接触皮膚炎」ならば、ウルシやギンナンなどの植物、化粧品、クロムやニッケルなどの金属、洗剤、薬剤などがアレルゲンの代表です。 したがって、これらのアレルゲンを体内に入れない、触れないことが何よりも重要です。

原因物質がはっきりしないことも多いので、アレルギーを起こす可能性がある食べ物は出来るだけ避けます。

十分な保湿を心がける

皮膚には、バリア機能と呼ばれる体の内部を守る機能があります。 この機能によって皮膚の乾燥を抑え、同時に体外からの異物の侵入を防いでいます。
このバリア機能が低下すると、皮膚が乾燥し、外界からの刺激を受けやすくなってしまいます。 このバリア機能を高めるために重要なのは、肌の保湿です。
入浴後、水仕事の後などは、ローションやクリームなどを使って、十分な保湿を心がけましょう。

生活習慣を見直して、体質を変えていく

アレルギー症状の緩和に有効だとされるのが、体質改善です。 アレルギーの原因として、さまざまなことが挙げられていますが、元来は体の防御反応であり、そのはたらきを正常に戻すことが重要とされます。
十分な睡眠と規則正しい生活、適度な運動などでストレスを解消するように心がけましょう。

クリニック概要

日暮里・舎人ライナー、都電荒川線 熊野前駅 徒歩1分 医療法人社団 躍心会くまのまえ皮フ科

所在地
〒116-0012
東京都荒川区東尾久5-13-20 ビューノ東尾久1F
電話
03-6807-9190
診療科目
一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科
アレルギー科・形成外科
診療時間
日祝
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(8:50 受付開始)
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